たなこうのblog

春夏秋冬、手放せない点鼻薬。

電車の中は役者でいっぱい

 投稿したツイートより。

 

電車のロングシートに座ってウトウトしてたら後頭部を窓ガラスに強打。恥ずかしさのあまり寝たフリを続けながら薄目で周囲を確認。みんな気付いていないフリをしてくれていたので、その場にいた優しい役者全員に心からの感謝を送った。


 その日はやけに眠かったので、電車内で睡眠時間を確保しようと思いながら乗車。

 

 ロングシートに腰を下ろし目を閉じる。寄せては返す浅い眠りに身を委ねる。霞ゆく意識の中で、目的地までどれだけ仮眠をすることができるだろうかと考えた瞬間、

 

「ゴンッッッ!」


後頭部を窓ガラスに打ち付けてしまった。

 

 今までウトウトしていた意識が急激な明瞭さを取り戻す。込み上げる恥ずかしさで眠気など皆無だが目を開けることが出来ない。仕方なくそのまま狸寝入りを決行し、薄目で周囲の乗客を確認した。

 

 薄目に広がる光景はなんとも優しい世界だった。周囲の誰もが気付いていない(もしくは気にしていない)フリをしてくれている。僕の恥行は、その場にいた親切な役者たちの手によって揉み消されることとなった。

 

 電車内のあらゆる役者のなかで狸寝入りをした僕だけが大根役者だった、なツイート。